地形や気候からチーズを学ぶ!フランス編

グルメ

ヨーロッパを中心に世界では様々な種類のチーズが作られています

私たちが普段からスーパーなどで目にする多量生産のチーズから小さな農家で作られる個性的なチーズまで、その種類はなんと約1000種類以上にもなるのだそうです。

世界中で愛されている多種多様なチーズを国ごとの特徴に注目して解説していきます。

今回は「チーズ王国」とも称されるフランス編です。

チーズといえば?『フランス』

やはり、チーズといって思い浮かぶのはこの国ではないでしょうか。
フランスでは『ひとつの村にひとつのチーズ』という言葉があるほど様々なチーズが作られています。まさにダイバーシティ実現社会といえるでしょう。(?)
フランスの国土は地域によって自然環境が様々なため、その土地ごとの特色が作られるチーズに大きく反映されています。
このようにフランスチーズは非常に多種多様なため、フランスのチーズをひとまとめに語るのはナンセンス…

ということで今回は5つの地域に分けて紹介していきたいと思います!

 

1.フランス西部
イギリス海峡に接するノルマンディー地方から大西洋に接するブルターニュ地方など、なだらかな丘陵の牧草地が広がるエリアです。
豊富にとれる牛のミルクから作られる白いチーズが有名で、代表的なチーズとしてはハート型の『ヌーシャテル』や『フロマージュブラン』があります。
ノルマンディー地方ではワインではなくシードル(リンゴ酒)と合わせてチーズを食べる習慣があり、リンゴの蒸留酒で熟成させるチーズ等もあります。
2.フランス北部
ドイツとベルギーに接している異文化圏といわれており、発泡性のお酒に合うチーズが盛んに作られています。
そう…ドイツ、ベルギー、発泡性のお酒、といえばビールですよね。
ここで作られる『ミモレット』や歯ごたえのあるウォッシュ系チーズ等味わいも香りも強いものが多く、ビールとの相性抜群です。
オレンジ色が特徴のミモレットは日本のスーパー等でもよく見かけるので馴染みがあるかと思いますが、
個人的にはミモレットと黒ビールの相性が最高にお気に入りなので、ぜひ試してみてください!
3.フランス中央部
中央部は広大で平坦な土地が続き、農業が盛んなエリアです。
フランスの首都パリを含むイルドフランス圏では古くから酪農も行われており、日本でも親しみのある『ブリ』はなんと8世紀頃から作られていたんだそうです。
ということでこのエリアの代表的なチーズといえば、白カビチーズの王様『ブリドモー』
同じ地域で作られる『ブリドムラン』と『クロミエ』と合わせてブリ3兄弟と称され、フランスでも長く愛されているチーズたちです。
ブリ3兄弟は日本ではなかなか気軽に入手できないのが残念です…
4.フランス東部
ジュラ山脈やアルプス山脈を挟みスイス、イタリアと国境を接するエリアです。
高山植物を食べて育った動物たちの良質なミルクを使ったチーズ作りが盛んで、この地域の代表的なチーズといえば『コンテ』が有名です。
実は、『コンテ』は母国フランスで最も消費されているチーズで、生産の歴史はなんと1000年以上も前にさかのぼるとも言われています。
素朴なミルクの風味とナッツのようなコクが特徴でクセも少ないため万人受けするチーズですよね。人気No.1なのも納得です。
5.フランス南部
地中海に接するプロヴァンスやラングドック地方など温暖な気候が特徴ともいえるエリア
地中海の香りの良いハーブたちを食べて育つ山羊や羊のミルクからはフレッシュでさわやかなチーズが生み出されます。
余談ですが、このエリアで作られている羊乳チーズはどうやら個人的にどタイプのようでして…
特に『オッソーイラティ』や『ナポレオン』というチーズはしっとりしていてミルクの優しい甘みがたまりません…
専門店に行くとお目にかかることがありますので見つけた際はぜひお試しください!
いかがでしたでしょうか。1国としては語りきれないチーズ大国フランスを5つの地域に分けて解説してきました。
まとめ
フランスではチーズの種類が非常に多種多様であることから『A.O.C(A.O.P)』という原産地呼称を定めることで優れた製品を保護する仕組みがあり、
その製品を生み出した土地、製法、品質、規格が守られているか厳しいチェックが行われています。
A.O.Cに認可されている品種は品質も安定していておいしいチーズであることが約束されているといっても良いでしょう。
本格的にチーズを楽しみたいときはパッケージにこの『A.O.C(A.O.P)』表記があるかもチェックしてみてくださいね。

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